フランス 観光地や空港で爆破予告相次ぐ

テロへの警戒が高まっているフランスで19日、観光名所のベルサイユ宮殿に4回目となる爆破予告があり、訪れた観光客が避難を余儀なくされる事態となったほか、国内の複数の空港にも爆破予告があり、日常生活への影響を懸念する声も出始めています。

中東情勢が緊迫するなか、フランスでは13日、北部にある高校の教師が卒業生の男に刃物で殺害される事件があり、捜査当局はイスラム過激派組織との関連を調べていて、全土でテロへの警戒が最高レベルに引き上げられています。

こうした中、地元メディアなどによりますと、19日、観光名所のベルサイユ宮殿に爆破予告があり、訪れた観光客が一時的に避難を余儀なくされる事態となりました。

爆破予告は14日以降、これで4回目だということです。

また、フランス各地の空港当局などによりますと、19日、リールやナントなど国内の13の空港に爆破予告があり、ほとんどの空港で利用者が一時的に避難を余儀なくされたほか、一部の空港では欠航する便も出ています。

フランス政府によりますと、18日にも国内の17の空港に爆破予告があり、合わせて130便が欠航していて、相次ぐ爆破予告による日常生活への影響を懸念する声も出始めています。