NTT西日本子会社 情報流出 約400万件は岡山県内会社の顧客情報

NTT西日本の子会社でコールセンターシステムの運用保守を担当していた元派遣社員が自治体や企業などの個人情報およそ900万件を不正に流出させた問題で、このうちおよそ400万件は岡山県内の会社の顧客情報だったことがわかりました。被害件数としては最も多いとみられ、岡山県警察本部は不正競争防止法違反の疑いで捜査を始めました。

NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」は、コールセンターシステムの運用保守を担当していた元派遣社員が、ことし1月までの10年近くにわたって、業務の委託元の59の自治体や企業などが保有するおよそ900万件の個人情報を不正に流出させていたことを明らかにしています。

この問題で、業務の一部を「NTTビジネスソリューションズ」に委託していた、健康食品などを販売する岡山県鏡野町の「山田養蜂場」はおよそ400万件の顧客情報が流出したおそれがあることを19日、明らかにしました。

今回の問題ではこれまでで最も多い件数で、対象となる情報は顧客の氏名や住所、電話番号などだということです。

また、会社から相談を受けた岡山県警察本部が不正競争防止法違反の疑いで捜査を始めていることが捜査関係者への取材でわかりました。

警察は情報が流出した詳しい経緯や状況などについて解明を進めることにしています。