社会

歌舞伎俳優 市川猿之助被告 きょう初公判 東京地裁

両親に睡眠導入剤を服用させ自殺を手助けした罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助被告の初公判が20日、東京地方裁判所で開かれます。猿之助被告は起訴された内容を認めるとみられ、動機やいきさつについて何を語るのか、注目されます。

歌舞伎俳優の市川猿之助、本名・喜熨斗孝彦被告(47)は、ことし5月、父親の市川段四郎さん(当時76)と75歳の母親に睡眠導入剤を手渡して服用させ自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われています。

逮捕後の警視庁の調べに対し、容疑を認めたうえで「私に関するパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどの記事が週刊誌に掲載されることが自殺することになった大きな引き金となっている」などと供述していました。

20日午後1時半から東京地方裁判所で開かれる初公判で、猿之助被告は起訴された内容を認めるとみられています。

逮捕後、公の場で話すのは初めてで、動機やいきさつについて何を語るのか、注目されます。

市川猿之助被告とは

市川猿之助被告(47)は、歌舞伎界では実力と人気を兼ね備えた中心的な俳優で、名門・澤瀉屋(おもだかや)一門をけん引してきました。

この事件で亡くなった歌舞伎俳優の市川段四郎さんの長男として生まれ、古典も新作も幅広く演じる実力が評価されてきました。

2012年に猿之助の名跡を襲名した後は、伯父の市川猿翁が始めた「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ、人気漫画「ONE PIECE」を歌舞伎にして若い層に評判を呼ぶなど令和の歌舞伎界を担う存在として期待されていました。

事件以降、出演予定だった舞台は、ほかの俳優が代役を務めてきたほか、自身が出演し、総合演出も担う予定だった来年2月からのスーパー歌舞伎の新作「鬼滅の刃」は公演の中止が決まり、ほかの演目に差し替えられました。

猿之助被告が不在となっている歌舞伎界では澤瀉屋一門の俳優やスーパー歌舞伎の今後がどうなるのかについても注目されます。

事件の経緯は

ことし5月、人気歌舞伎俳優の市川猿之助被告(47)と両親が自宅で倒れているのが見つかりました。

午後に舞台の開演を控えていた猿之助被告は、意識がもうろうとした状態で倒れているのを自宅を訪ねてきたマネージャーに発見され一命を取り留めましたが、父親の市川段四郎さん(76)と75歳の母親は死亡が確認されました。

両親はリビングの床にあおむけで布団がかけられた状態で見つかり、司法解剖の結果、向精神薬中毒により死亡した疑いがあることが分かりました。

猿之助被告は一時入院したあと、ことし6月に逮捕されました。

事件発生当日に一部週刊誌でスキャンダルが報じられていて、警察の調べに対し、「週刊誌の取材を受けた。両親に話したところ、家族3人で次の世界にいこうということになった」などと供述していたということです。

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