「金」先物価格 最高値更新 イスラエル・パレスチナ情勢懸念で

大阪取引所で取り引きされている「金」の先物価格が最高値を更新しました。イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫化する中、比較的安全な資産として金を買う動きが広がっています。

大阪取引所で取り引きの中心となる「来年8月もの」の金の先物価格は、18日夜の取り引きで一時、1グラム当たり9430円まで上昇し、取り引き時間中の最高値を更新しました。

また、大手貴金属会社「田中貴金属工業」が19日発表した国内の金の小売価格は1グラム当たり1万382円まで値上がりし、最高値を更新しました。

背景には、イスラエル・パレスチナ情勢が一層緊迫化する中、世界経済の先行きに対する不透明感が強まったことがあり、比較的安全な資産として金を買う動きが広がっています。

市場関係者は「イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫化していることに加えて、アメリカで金融引き締めが長期化するとの見方から景気の先行きへの懸念が強まっている。こうした投資家の不安心理が金の価格の上昇につながっている」と話しています。