トヨタ 生産ライン稼働停止 部品メーカーなどに影響広がる

トヨタ自動車は、10月16日に発生した取引先の設備トラブルにより一部の工場の生産ラインで稼働停止が続いていて、部品を納入している自動車部品メーカーでは生産を減らすところも出るなど影響が広がっています。

トヨタは、10月16日に取引先のばねメーカー「中央発條」の工場で生産設備の爆発事故が発生した影響で、部品が調達できなくなり、一部の工場の生産ラインで稼働停止が続いています。

これを受けて、愛知県碧南市に本社を置く部品メーカー「旭鉄工」では、トヨタの工場に納入する部品の生産を減らす対応をとり、一部の従業員は休ませているということです。

このうち、愛知県西尾市の工場で生産している車両のけん引フックやサスペンション用の部品は生産量を通常の半分程度に抑えているということです。

木村哲也 社長は「生産にブレーキがかかってしまい残念です。稼働再開に向けてわれわれも対応を進めるので、できるだけ早く復旧してほしい」と話していました。

トヨタは、20日もグループ会社を含めた国内8つの工場の13の生産ラインで終日稼働を停止することを決めていて、事故のあった工場に社員などを派遣して復旧を急ぐとともに来週以降の稼働については20日午後に判断するとしています。