厚労相 “介護現場での賃上げ” 新たな経済対策に盛り込む考え

政府が10月末をめどに策定する新たな経済対策をめぐり、武見厚生労働大臣は、人手不足が深刻な介護現場で働く人たちの賃上げに向けた措置を盛り込む考えを示しました。

武見厚生労働大臣は19日午前、川崎市にある介護施設を訪れ、認知症の高齢者らを支援する取り組みなどを視察しました。

このあと武見大臣は記者団に対し「介護の仕事をする人の賃金が通常の労働者よりも低い現状は早急に改める必要があり、財源や仕組みの検討を進めている」と述べ、政府の新たな経済対策に介護現場で働く人たちの賃上げに向けた措置を盛り込む考えを示しました。

そのうえで、賃上げの水準について、「月額6000円程度が妥当ではないか。人材不足によってサービスの提供体制が危機的事態となっているので、対応を検討していく」と述べました。