株価 600円以上値下がり 米長期金利上昇で景気の先行き懸念

19日の東京株式市場、日経平均株価は600円以上、値下がりしました。

▽日経平均株価、19日の終値は、前日より611円63銭安い、3万1430円62銭。

▽東証株価指数=トピックスは、31.18下がって、2264.16。

▽一日の出来高は12億3463万株でした。

市場の注目はFRBパウエル議長の講演に

日経平均株価が600円以上の値下がりとなった背景には、アメリカで長期金利が大きく上昇し、景気の先行きへの懸念が強まったことがあります。

18日のアメリカ市場では、長期金利の指標となる10年ものの国債の利回りが、2007年7月以来、およそ16年3か月ぶりに4.9%台まで上昇しました。

このところ、アメリカの長期金利と連動して動く傾向がある日本の長期金利も、午前中からじりじりと上昇。

午後2時すぎには0.840%をつけ、2013年7月以来、およそ10年ぶりの水準となりました。

東京市場では、長期金利の上昇とともに株価の下落幅も拡大しました。

イスラエル・パレスチナ情勢の緊迫化で、リスクを避けようとする姿勢が強まったことも、株価の下落に拍車をかけました。

市場の注目は、日本時間の20日未明に予定されているFRBのパウエル議長の講演です。

金融引き締めが長期化するとの見方が市場で広がる中で、今後の金融政策のスタンスを示唆するような発言があるのか注目です。