テスラ 増収も 値下げによる利益率低下などで大幅減益

アメリカの電気自動車メーカー、テスラの9月までの3か月間の決算は、新車販売台数が増えて増収となった一方、値下げによる利益率の低下などから44%の大幅な減益となりました。

EV=電気自動車のメーカー、テスラは18日、ことし7月から9月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと売り上げは、新車販売台数が増えたことなどから前の年の同じ時期と比べて9%増加して233億5000万ドル、日本円でおよそ3兆4700億円でした。

一方、最終的な利益は、EVの値下げによって利益率が低下したほか、研究開発費といったコストが増えたことなどから18億5300万ドル、日本円でおよそ2700億円と前の年の同じ時期と比べて44%の大幅な減益となりました。

世界の自動車メーカーの間では、EVをめぐり値下げすることで販売台数の増加につなげる価格競争が激しくなっています。

今回の減益決算は、中国のメーカーなどと価格競争をしているテスラにとって経営環境が厳しくなっていることを示した形です。

会社は今後開発を進めてきたピックアップトラックのEV「サイバートラック」の納車を11月30日から始めると明らかにしていて、収益を拡大できるかが課題となっています。