デジタル技術活用しクマ出没を把握するシステム導入 新潟

全国でクマの被害が相次ぐ中、新潟県長岡市の国営公園ではデジタル技術を活用してクマの出没を迅速に把握するシステムを導入して園内の安全対策を強化しています。

長岡市にある国営越後丘陵公園では、毎年のように周辺でクマの目撃情報が寄せられています。

このためクマの出没を迅速に把握し来園者の安全確保につなげようと、園では昨年度からデジタル技術を活用した監視システムを導入しています。

システムは園内30か所に設置したカメラで動物を感知すると画像を撮影し、インターネット上のクラウドに転送します。

画像はAIが自動で解析し、クマと判別されると職員にメールが送信されます。

そして、職員がクマの出没を確認した場合には園内の一部を閉鎖するなど、必要な安全対策が速やかに行えるようになったということです。

ただ、AIの解析ではほかの動物をクマと誤って判別するケースもあることから、解析の精度を上げることが課題だということです。

国営越後丘陵公園の池田和也調査設計課長は「迅速な対応ができるようになり非常に有効だと感じています。今後も技術開発を進めて来園者やスタッフの安全確保に取り組んでいきたい」と話していました。