給食提供停止 調理業務の入札 価格だけで選ぶ方式廃止へ 広島

広島市に本社がある「ホーユー」は、学校の給食や寮の食事、官公庁の食堂の業務などを手がけてきましたが、経営の悪化で先月から各地で食事が提供できなくなり、広島県立の6つの高校の寮でも食事の提供が停止しました。

給食調理業務の契約をめぐっては、「ホーユー」が設計金額を大幅に下回る価格で落札していたケースがあったことなどから、広島県が、著しく低い価格での落札が正当な競争を阻害し、給食の質が担保できなくなる懸念があるとして、今後、入札方式を変更する方針を固めたことが、関係者への取材でわかりました。

入札方式は学校などが個別に決めていて、価格だけで決定する方式は廃止し、今後は学校などが、価格に加えて、従業員の待遇や地元食材の利用割合なども踏まえて評価する「総合評価方式」か、業者側が運営計画などを提案する「公募型プロポーザル方式」を選んで、業者を選定するということです。

また、業者側には納税証明書など、経営状況が確認できる書類の提出を求めることにしています。

一連の問題をめぐっては、県議会で、各校がホーユーと契約した経緯や、食材費の高騰に対する補助額が妥当かどうかなどについて、県に検証を求める意見が相次いでいました。