NY市場 一時149円台後半まで値下がり 米の長期金利上昇受けて

17日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカで金融引き締めが長期化するとの見方が広がり、長期金利が上昇したことを受けて、円売りドル買いの動きが出て、円相場は一時、1ドル=149円台後半まで値下がりしました。

17日のニューヨーク外国為替市場では円相場は一時、1ドル=149円台後半まで値下がりしました。

この日、発表されたアメリカの先月の小売業の売上高が市場予想を上回ったことから、アメリカ経済は堅調で、インフレを抑えるための金融引き締めが長期化するとの見方が広がりました。

このため、アメリカの長期金利が上昇し、一時、4.85%を超えたことを受けて、円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが出ました。

ニューヨーク株式市場では、バイデン政権が中国向けの半導体の輸出規制を強化すると発表したことを受けて半導体関連の銘柄に売り注文が増え、アメリカの大手半導体メーカー、エヌビディアの株価は前日の終値と比べて一時、7%を超える大幅な下落となりました。

一方、ダウ平均株価の終値はイスラエル・パレスチナ情勢の行方を見極めたいという投資家が多く、売り買いが交錯したことから、前日に比べて13ドル11セント高い、3万3997ドル65セントと小幅な値動きでした。

市場関係者は「バイデン大統領が18日にイスラエルを訪問することに期待する投資家も多く、市場の関心が集まっている」と話しています。