新米の卸売価格 去年比10%上昇 2年連続値上がり

ことしの新米の卸売価格は、先月の調査で、去年より10%高くなり、2年連続の値上がりとなりました。コロナ禍で落ち込んでいた外食需要の回復に加え、肥料や燃料などの生産コストの上昇が主な要因です。

コメの価格は、JAグループなどの集荷業者と、卸売業者の間で相対で決めるのが主流となっています。

農林水産省の調査によりますと、先月、JAグループなどが卸売業者に販売した新米の価格は、すべての銘柄の平均で60キロ当たり1万5291円でした。

去年の同じ時期と比べて1330円、率にして10%高くなり、2年連続の値上がりとなりました。

コロナ禍で落ち込んでいた外食需要が回復したことに加え、肥料や燃料などの生産コストの上昇が続いていることが値上がりの主な要因です。

産地別で見ると
▽新潟県魚沼産の「コシヒカリ」が60キロ当たり2万929円と最も高かったほか
▽山形県産の「つや姫」が1万8761円
▽北海道産の「ゆめぴりか」が1万6890円などとなっています。

ただ、ことしのコメは記録的な猛暑の影響で、見た目の品質の低下が懸念されていて、今後の価格の動向が注目されます。