プロ野球 楽天 新監督に今江敏晃氏“やるからには頂点ねらう”

プロ野球・楽天の新しい監督に1軍打撃コーチを務めていた今江敏晃氏が就任し、記者会見で、「やるからには頂点をねらう」と抱負を話しました。

レギュラーシーズンを4位で終えた楽天は、石井一久 前監督が退任し、後任の人選を進めていました。

こうした中、リーダーシップやコミュニケーション力などが期待されて1軍の打撃コーチを務めていた今江氏が新監督に就任し、正午から楽天モバイルパーク宮城で会見を行いました。

この中で、今江新監督は監督を打診された時の心境について「びっくりしたというのが初めにあったが、やるからには監督をやってみたい気持ちがあった。楽天に移籍してご縁を感じてきたしチャレンジしたい気持ちになった」と説明しました。

また、チームの強化ポイントについて「若手が出てこないとだめだ。選手一人一人が持っているものはすばらしいものがある。個人が能力をしっかり出して、戦えるように準備をしたい」と指摘しました。

そのうえで、11年ぶりのリーグ優勝と日本一に向けて「難しいのはわかっているが、やるからには頂点をねらう。当時はロッテにいたが東日本大震災を乗り越えて、2013年に日本一になった時は、イーグルスの強さと東北の勢いを感じた。あのときの興奮と感動を皆さんにもう一度、味わってもらいたい」と抱負を話しました。

今江新監督は2年契約で、背番号はこれまでと同じ「98」に決まりました。

今江新監督は、17日から始まった秋季練習に早速合流し来シーズンに向けたチーム作りを進めることにしています。

今江氏とは

今江氏は、京都府出身の40歳。

平成14年に大阪のPL学園高校からドラフト3位でロッテに入団しました。

プロ4年目に132試合に出場し、打率3割1分の成績で頭角を現すと勝負強いバッティングを持ち味に活躍しました。

14年目のオフに、FA=フリーエージェントで楽天に移籍して引退するまでのプロ18年で1704試合に出場し、通算1682安打、ホームラン108本の成績でした。

引退後は、球団に残って育成コーチや2軍の打撃コーチを経験し、今シーズンの途中に1軍の打撃コーチに昇格し、不振に苦しんでいたチームの打撃の立て直しに貢献しました。