福島第一原発2号機 格納容器内部に通じる配管の中に堆積物確認

東京電力は、福島第一原子力発電所2号機で今年度後半に計画している燃料デブリの試験的な取り出しに向けて、格納容器内部に通じる配管のふたを開けたところ、配管の中に堆積物を確認したと発表しました。この堆積物を取り除けなかった場合、デブリの取り出し方法の変更を余儀なくされる可能性があり、東京電力は今後、慎重に除去作業を進めるとしています。

福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った燃料デブリについて、国と東京電力は、今年度後半に2号機で試験的な取り出しを始める計画です。

東京電力は取り出しに向けて、格納容器の内部に通じる直径およそ50センチの配管のふたを開ける作業を進めていて、16日ふたを全開にしたところ、配管の中に灰色の堆積物がたまっているのを確認したということです。

この堆積物について東京電力は、配管を通るケーブルを覆っていた材質が熱で劣化し堆積しているとみられるとしています。

今年度後半に、配管にロボットアームを入れてデブリの試験的な取り出しを行う計画ですが、この堆積物を取り除かないとロボットアームを投入できず、取り出し方法の変更を余儀なくされる可能性があります。

東京電力は今後、慎重に除去作業を進めるとしています。