2000年に噴火 有珠山を散策するモニターツアー 北海道

体験型の観光、「アドベンチャートラベル」のプログラムづくりにつなげようと、2000年に噴火した北海道の有珠山を散策するモニターツアーが行われました。

これは北海道の洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会が「アドベンチャートラベル」のプログラムづくりのために行ったもので、道内から20代から60代の4人が参加しました。

ツアーでは、2000年に有珠山が噴火した際の火口近くに整備された散策路をガイドとともに歩きながら、被害の爪痕を見て回りました。

参加者たちは、ふだんは立ち入りが制限されているエリアにも入ることが認められ、かつての国道230号線が地殻変動によって階段状に破壊された場所のすぐ近くまで行って、崩れたアスファルトの固まりや傾いた道路標識などを見学しました。

ツアーに参加した50代の男性は「23年前に起きたことがすぐ目の前に残っているのがとても新鮮で、自然の力はものすごく強いことを実感した」と話していました。

また、ガイドを担当した江川理恵さんは「地球は生きているんだということを感じてもらいたい。ここで学んだことを持ち帰って、日頃の暮らしに役立ててほしい」と話していました。

ツアーを開催した協議会では今月、さらに2つのモニターツアーを行い、参加者からの意見を聞いて、「アドベンチャートラベル」のプログラムづくりにつなげていくことにしています。