最新デジタル機器展示「CEATEC」あす開幕 AI活用の技術目立つ

最新のデジタル機器や技術を集めた展示会「CEATEC」が17日開幕します。ことしは、人手不足への対策としてAIなどを活用する技術の展示が目立っています。

17日開幕する「CEATEC」には、国内外からおよそ680の企業や団体が最新のデジタル機器や技術を出展し、千葉市の幕張メッセの会場が16日、報道関係者に公開されました。

ことしは、工場や物流などの現場の人手不足への対策としてAIなどを活用する技術の展示が目立っています。

▽このうち日立製作所は、鉄道の保守や点検を効率化する最新のシステムを紹介しています。

インターネット上の仮想空間、「メタバース」で実際の車両や線路の様子を再現し、データベース化した過去の点検記録を画面上で確認できるほか、生成AIが不具合や故障の箇所を予測します。

現場での保守や点検の効率化につながるということです。

日立製作所研究開発グループの藤原貴之さんは「労働人口が減っていく中で、業務を効率化しながら作業のレベルも保てるようにしたい」と話していました。

▽また、三菱電機は、工場などでの生産性を高めるさまざまな技術を紹介しています。

AR=拡張現実の技術を使ったシステムは、作業の音を文字に変換してメガネやタブレット端末に表示するのが特徴で、機械の異常な音などに気付きやすくするほか、キャラクターが作業の手順などをリアルタイムで支援します。

また、スマートフォンを使って遠隔で操作できる作業用ロボットも展示しています。

このほか会場では、AIの最新技術が展示され、人の表情を分析し、自動でその人に似合う曲調のオリジナルの曲を作るユニークな技術も紹介されていました。

CEATECは、17日から今月20日まで一般公開されます。