ラグビーW杯 イングランドがフィジーに勝利 2大会連続準決勝へ

ラグビーワールドカップフランス大会の準々決勝、イングランド 対 フィジーは、イングランドが30対24で勝って、2大会連続で準決勝に進みました。

1次リーグで日本と同じプールDを4連勝で勝ち抜いた世界ランキング6位のイングランドと、プールCで2勝2敗だった世界10位のフィジーの試合は、15日にマルセイユで行われました。

イングランドは前半14分、マイボールのラインアウトからモールで押し込んだあと、センターのマヌ・トゥイランギ選手が、相手のタックルを受けながらも体を回転させて、最初のトライを決めました。

その後も、キャプテンのオーウェン・ファレル選手がペナルティーゴールを次々と決めるなどして得点を重ね、21対10とリードして前半を折り返しました。

しかし後半、フィジーが得意とする多彩な攻撃に守りを崩され、24分と28分に立て続けにトライを奪われて、一時は同点に追いつかれました。

それでもイングランドは32分、相手陣地の深くまで攻め込んだあと、ファレル選手がチーム伝統の「キック」でドロップゴールを決め、再びリードを広げました。

イングランドは30対24で勝ち、準優勝だった前回大会に続いて2大会連続でベスト4に進みました。

一方、フィジーは、1次リーグで強豪のオーストラリアを破った勢いを持ち込み、イングランドを最後まで苦しめましたが、初のベスト4進出はなりませんでした。

イングランド オーウェン・ファレル「大きな前進」

準決勝進出を決めたイングランドのキャプテンのオーウェン・ファレル選手は、試合直後のインタビューで「まだまだやらなければならないことがあるが、大きな前進です」と振り返りました。

その上で、勝ち越しのドロップゴールを決めた後半32分の場面について「ただ得点を入れようと考えていたので、キックが決まって本当にうれしかった」と話していました。

また、スティーブ・ボーズウィックヘッドコーチは「後半、フィジーが追い上げてきたが、落ち着いてもう一度突き放そうと考えていて、それを選手たちがやってくれた。本当によくプレッシャーに耐えたと思います」と話していました。

フィジー ワイセア・ナヤザレブ「よく戦えたことを誇りに思う」

敗れたフィジーのキャプテンのワイセア・ナヤザレブ選手は「なるべく長くボールをキープできればチャンスが来ると思っていた。残念ながらうまくいかなかったが、よく戦えたことを誇りに思っている」と話していました。

また、シモン・ライワルイヘッドコーチは「私たちは、世界のステージにふさわしいことを示した。この大会を通じて、大きく前進したと思う」と話していました

準決勝の相手は南アフリカ 前回大会の決勝と同じ顔合わせに