プーチン大統領 中国との連携強化に意欲示す 中国国営テレビ

ロシアのプーチン大統領は、17日から中国ではじまる「一帯一路」の国際フォーラムにあわせて北京を訪問するのを前に、中国の国営テレビのインタビューで、習近平国家主席との友好関係をアピールしながら、中国との連携の強化に意欲を示しました。

ロシアのプーチン大統領は、去年2月にウクライナへの軍事侵攻を開始して以降、初めて中国を訪問し、習主席が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムに出席するとともに、習主席との首脳会談に臨む予定です。

プーチン大統領は、中国訪問を前に国営の中国中央テレビのインタビューに応じ、15日、その内容が放送されました。

この中でプーチン大統領は習主席について「冷静で実務的な、信頼できるパートナーだ」とたたえ、個人的な友好関係をアピールしました。

そして「一帯一路」の構想について「協力の枠組みで自分の意思を他者に押しつけていない。植民地主義的な色彩を帯びた計画とは決定的に違う」と述べ欧米を念頭にした比較を持ち出しながら「一帯一路」を支持し、中国との連携の強化に意欲を示しました。

一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官はロシアの国営テレビに対して「ロシアも中国も国際情勢において重要な役割を果たしている」と述べ、習主席との首脳会談では国際情勢が議題の中心になるという見通しを示しました。