社会
SNSでうそ投稿し立民議員2人の名誉棄損 会社などに賠償命じる
立憲民主党の参議院議員、小西洋之氏と杉尾秀哉氏は、3年前の10月、アルファベットで「Dappi」というSNSの匿名のアカウントから財務省の決裁文書の改ざん問題について、うその投稿をされ名誉を傷つけられたとして、アカウントにログインしていたIPアドレスの契約先である都内のウェブ関連会社と代表者など2人に賠償などを求めました。
一方会社側は、「名前は教えられないが従業員が私的に投稿したものだ」などと反論していました。
16日の判決で東京地方裁判所の新谷祐子裁判長は「投稿は、会社の業務として代表者の指示を受けた従業員か代表者本人が行った」として会社と代表者に責任があると認定しました。
そのうえで「投稿は議員の名誉を傷つけるものだ。アカウントのフォロワー数は15万人を超えていて、社会的影響力は軽視できない」として会社と代表者に対し、慰謝料など合わせて220万円の賠償と投稿の削除を命じました。
杉尾参院議員「『全面勝訴』の内容で歓迎 投稿は削除を」
立憲民主党の杉尾秀哉参議院議員はコメントを発表し「全面的に我々の主張を採用し、『全面勝訴』といえる内容で歓迎したい。判決が命じているように問題の投稿は速やかに削除されるべきだ」としています。
そのうえで「意図的にフェイクニュースを流すことがビジネス化しているとも言われる現代において、判決はこうした傾向に歯止めをかける契機ともなりうる。その意味でも高く評価したい」としています。