輸出減少続く中国で外国に中国製品を売り込む大規模展示商談会

中国で作られた製品を外国に売り込む大規模な展示商談会が中国の広東省で始まり、減少が続いている輸出の回復につながるか注目されます。

中国南部の広東省で15日から始まった「広州交易会」は、電化製品や機械、自動車など、中国で作られたさまざまな製品を外国に売り込む国内最大規模の展示商談会で、およそ2万8000の企業が参加しています。

会場は、東南アジアや中東、それにヨーロッパなど、各国から訪れたバイヤーたちでにぎわい、このうち家電のブースでは、製品の性能や特徴を実際に使って見せるなどして売り込みを図っていました。

中国では不動産市場の低迷などを背景に国内需要が停滞する一方、輸出も減少が続いていて、企業のビジネス環境は厳しさを増しています。

主催者によりますと、ことしは10万人を超える外国人バイヤーが訪れる見込みだということで、商談会の開催が輸出の回復につながるか注目されます。

ウォーターサーバーなどの製造メーカーの担当者は「ことしは、とくにヨーロッパ市場の需要がとても減少していて、海外市場からの注文が減っている状況だ」と話していました。

また炊飯器などの製造メーカーの担当者は「中国では不動産の販売が低迷し、市民の購買力が低下しているため、企業にとっては試練のときだ。今は輸出に頼るしかない」と話していました。