ウクライナ ロシア軍の攻撃相次ぎ 南部や東部で市民の犠牲続く

ロシアが侵攻を続けるウクライナでは、ロシア軍によるミサイル攻撃などが相次ぎ南部ザポリージャ州ではインフラ施設が被害を受けたほか、南部や東部で住宅などへの攻撃で死傷者が相次ぐなど、一般市民の犠牲者が増え続けています。

ウクライナ南部ヘルソン州ではロシア軍が14日、教育施設や商店などに激しい攻撃を行い、2人が死亡、2人がけがをしたほか、15日の未明にも攻撃があり、けが人が出ていると地元当局がSNSに投稿しました。

また、東部のハルキウ州でもロシア軍による攻撃で一般の住宅が破壊され、2人が死亡、1人がけがをしたと地元の知事がSNSで明らかにするなど、一般市民の犠牲が増え続けています。

さらに南部ザポリージャ州の軍当局は15日にロシア軍によるミサイル攻撃でインフラ施設に被害が出たと地元メディアに対して明らかにしました。

一方、ロシアのプーチン大統領は15日に公開された国営テレビのインタビューで「ウクライナ軍の反転攻勢は停滞しているのではなく、完全に失敗した」などと述べ、激戦となっている東部のハルキウ州クピヤンシク、ドネツク州アウディーイウカさらに南部のザポリージャ州の戦線で、ロシア軍が有利になっていると誇示しました。

これに対して、ウクライナ軍は15日、南部の主要都市メリトポリ方面や東部のバフムト方面で反転攻勢を続け、一歩ずつ領土の奪還を進めていると強調していて、一進一退の攻防が続いているものとみられます。