音楽で被災地応援 日系米国人グループが南三陸でコンサート

音楽で被災地を応援しようと、東日本大震災のあと宮城県などを訪問している日系アメリカ人のグループが、5年ぶりに南三陸町を訪れてコンサートを開きました。

15日に宮城県南三陸町の観光施設でコンサートを開いたのは、アメリカで日系アメリカ人の歴史などを歌と舞台で語り伝える活動をしている、日系アメリカ人の音楽グループ「Grateful Crane Ensemble」です。

このグループは、東日本大震災で被災した人たちが「助け合い」の精神で困難を乗り越えていく姿が日系アメリカ人の歴史と重なるなどとして、9年前から被災地に音楽を届ける活動を続けていて、5年ぶりに来日しました。

「上を向いて歩こう」を日本語と英語で歌ったほか、Jポップの人気曲にあわせてダンスを披露すると、訪れた人たちは手拍子をして楽しんでいました。

南三陸町の80代の女性は「心が和みました。10年以上たっても被災地を見てもらえるのはありがたいです」と話していました。

音楽グループの代表で、日系アメリカ人3世のソウジ・カシワギさんは「私たちはあなたたちのことを忘れていない。日系アメリカ人社会を代表して、アメリカには被災地の人たちの仲間がいると伝えたかった」と話していました。