ニュージーランド総選挙 野党の国民党第1党 6年ぶりに政権交代

ニュージーランドでは14日、総選挙が行われ、最大野党の国民党が第1党となり右派の少数政党と連立政権を発足させる見通しで、6年ぶりに政権が交代することになりました。

14日投票が行われたニュージーランドの総選挙は、物価の高騰や犯罪への対応が焦点となる中、アーダーン前首相がことし1月に辞任した労働党が政権を維持できるのかどうか注目が集まっていました。

ニュージーランドの選挙管理委員会によりますと、開票作業はほぼ終わり、与党・労働党が34議席にとどまったのに対し、国民党は50議席を獲得する見通しで、国民党が第1党となりました。

地元メディアなどによりますと国民党のラクソン党首は右派の少数政党と連立政権を発足させると発表していて、6年ぶりに政権が交代することになりました。

ラクソン氏はニュージーランド航空のCEOを務めたあと、2020年に政界進出し、選挙戦では減税や歳出の削減、それに犯罪を厳しく取り締まる政策を掲げ、支持を集めました。

労働党は、5年余り首相を務めたアーダーン前首相がことし1月に突然、辞任を表明したあとヒプキンス首相が政権を担ってきましたが、議席を大きく減らす結果となりました。