「金環日食」アメリカ各地で観測 多くの人が天体ショー楽しむ

太陽の大部分が月に隠れ、光の輪のように見える「金環日食」がアメリカ各地で観測され、多くの人が珍しい天体ショーを楽しみました。

金環日食は、太陽と月、それに地球が一直線に並んだ時、太陽の大部分が月に隠れ、光の輪のように見える天体現象です。

14日、この金環日食がアメリカの西部から南部の広い地域で観測されました。

このうち、南部テキサス州サンアントニオ中心部にある広場には多くの人が集まり、安全に見るための「日食グラス」を使って太陽の様子を観察していました。

午前10時半ごろ、太陽は上の部分からゆっくりと欠け始め、正午前、金環日食の状態になると、集まった人たちは歓声を上げながら珍しい天体ショーを楽しんでいました。

また、広場の近くでは、木漏れ日が太陽と同じようにリング状になる現象も確認できました。

日食を見ていた男性は「いままで見たことがない光景で本当にすばらしかった。自然がこんなにも偉大だと思ったことはこれまでなかったです」と話していました。

アメリカでは来年4月に、今度は太陽が完全に隠れる「皆既日食」が観測できるということで、日本では、金環日食は2030年に観測できるということです。