福井鉄道 運転士不足で2割以上減便 日中に臨時の急行列車運行

福井県内を走る私鉄の福井鉄道は、運転士が不足しているため14日から1日の運行本数を2割以上減便するダイヤに改定しました。当面は運行本数が少なくなる日中に臨時の急行列車を運行して利便性を確保するとしています。

福井鉄道は、福井市と越前市を結ぶ「福武線」のダイヤを14日から改定し、1日の運行本数を、平日はこれまでの105本から80本に、休日は98本を76本に、いずれも2割以上減便しました。

これは鉄道の運転士が不足しているためで、本来の運行に必要な定員28人に対し、離職などによって現在は20人まで減っているということです。

会社では、減便によって運転士の労働環境を改善したいとする一方、ダイヤ改定で特に日中の時間帯の運行が少なくなることから、ことし12月末まで臨時の急行列車を1日2往復運行する日を設け、利便性を確保するとしています。

福井県鯖江市の40代の女性は「通勤や病院に通うときによく利用するのですが、不便になります。人手不足なのでしかたないと思います」と話していました。

また福井市の60代の男性は「減便になる前に、会社は運転士を確保する対策を進めてほしかったです」と話していました。

福井鉄道は「県や沿線の自治体とも連携して運転士の確保に努め、運行本数の増便に向けた対策を進めたい」としています。