プロ野球 セ・リーグCS 広島がDeNAにサヨナラ勝ちで王手

プロ野球は14日からクライマックスシリーズが始まり、セ・リーグのファーストステージ第1戦は広島がDeNAに延長11回、3対2でサヨナラ勝ちし、ファイナルステージ進出に王手をかけました。

広島が延長サヨナラ勝ち 秋山翔吾が決勝打

セ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージは、マツダスタジアムで14日から始まり、レギュラーシーズン2位の広島と、3位のDeNAが対戦しました。

試合はチームトップの11勝を挙げた広島の床田寛樹投手と、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得したDeNA 東克樹投手の両先発の投げ合いとなり5回まで両チーム無得点で進みました。

試合が動いたのは6回、DeNAは1アウト一塁から今シーズンのセ・リーグ首位打者、宮崎敏郎選手がレフトへのツーランホームランを打って2点を先制しました。

これに対し、広島は直後の攻撃で犠牲フライで1点を返すと、8回には、1アウト二塁から代走の羽月隆太郎選手が意表を突く盗塁を決めたあと、菊池涼介選手がスクイズを決めて、ノーヒットで同点に追いつきました。

このまま延長に入り11回、広島は2アウト一塁三塁から途中出場の秋山翔吾選手にタイムリーヒットが出て3対2でサヨナラ勝ちし第1戦を制しました。

秋山翔吾選手が決勝打 サヨナラ勝ち

広島は15日の第2戦に勝つか引き分けでファイナルステージ進出が決まります。

DeNAは、先発の東投手が8回2失点の好投でしたが最後はリリーフ陣が粘れず、打線も相手を上回る12安打を打ちましたが、つながりを欠いてホームラン以外で得点を奪えず初戦を落としました。

第2戦 予告先発(15日)

▽広島:森下暢仁投手
▽DeNA:今永昇太投手(最多奪三振のタイトル)

《両チーム 監督・選手談話》

サヨナラ打 広島 秋山翔吾「最高にうれしい」

サヨナラタイムリーを打った広島の秋山翔吾選手は「最高にうれしい。最後に最高の場面でまわってきたのでよかった」とうれしそうでした。

広島 新井監督「さすが秋山選手」

新井貴浩監督は「さすが秋山選手。よく試合を決めてくれた。本当に頼りになる選手で、技術と経験が詰まったサヨナラヒットだった。先発の床田投手は緊張したと思うが、しっかりゲームを作ってくれたし、リリーフのピッチャーも自分の役割を果たしてくれた」とたたえていました。

三塁への盗塁とスクイズで同点に追いついた8回の攻撃については「羽月選手は、勇気がいると思うが、よくスタートを切ってくれて、彼の成長を感じるスタートだった。菊池選手も高めのボール球だったが、よくスクイズを決めてくれた。みんなで1点をもぎとったいい攻撃だった」と振り返っていました。

DeNA 三浦監督「あす全員で勝ちに行く」

サヨナラ負けで初戦を落としたDeNAの三浦大輔監督は「先制できたが、そのあとはなかなか打線をつなげることができなかった。選手ではなく自分の責任だ」と再三のチャンスを作りながらホームランによる2点に終わった試合を冷静に振り返っていました。その上で15日の第2戦に向けて「もう勝つしかない。先発の今永も含めて全員で勝ちに行きます」と話しました。