イスラエルから退避 日本人51人搭乗 韓国軍機がソウル近郊到着

イスラエルからの出国を希望した日本人51人を含む、200人以上を乗せた韓国軍の輸送機が14日の夜遅く、ソウル近郊に到着しました。

韓国軍は、イスラエルからの出国を希望する韓国国民のために輸送機を派遣し14日にイスラエルのテルアビブの空港を出発したあと経由地のスリランカを経て、昨夜11時前に、韓国・ソウル近郊の軍用空港に到着しました。

輸送機には、韓国国民163人のほか、定員に余裕があったことから、日本人51人とシンガポール人6人も搭乗していました。

スーツケースなどを手にしてタラップを下りてきた人たちは、滑走路で並んで出迎えた家族と抱き合うなどして喜びをあらわにしていました。

また、搭乗していた日本人たちは、韓国にある日本大使館の職員の案内を受け、入国手続きなどにあたっていました。

イスラエル南部の都市アシュドッドに住んでいた30代の日本人の女性は、「比較的ガザ地区に近い地域に住んでいたので、避難もしていました。出発が決まった時点で安心しましたが、現地の空港では出発まで爆発音が聞こえていました。韓国に着陸したときには機内で拍手が起きていました」と話していました。

韓国政府が韓国国民以外の輸送を日本側に提案

イスラエルにある日本大使館は、13日までに、現地に滞在する日本人へのメールの中で、韓国軍の輸送機の定員に余裕があれば、日本人も輸送機に搭乗できると韓国政府から情報提供があったことを明らかにしていました。

韓国政府関係者は、人道的観点から、韓国国民以外の輸送を日本側に提案したとしています。