国連安保理 ロシアが即時停戦求める決議案 ハマスを非難せず

イスラエル軍がパレスチナのガザ地区に対して、近く大規模な軍事作戦を行うとの見方が強まる中、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、ロシアは、イスラム組織ハマスを非難せず、即時停戦などを求める決議案を各国に示しました。その後、議長国のブラジルがハマスを非難した上で停戦などを求める別の決議案を示し、今後、協議が続けられます。

イスラム組織ハマスとイスラエル軍の衝突を受け、国連安保理の緊急会合が現地時間の13日午後、日本時間の14日午前4時すぎから非公開で行われました。

この中でロシアは、現地での即時停戦とすべての人質の解放、それに人道支援物資の搬入を認めることなどを求める決議案を各国に示しました。

ただ、決議案では、ハマスによる攻撃や誘拐などを非難する内容は含まれていません。

会合の後、ロシアのネベンジャ国連大使は、記者団がハマスを非難する内容が含まれていないことを尋ねると「これは人道決議であり非難決議ではない」と述べました。

アメリカなどは、これまでハマスを強く非難するイスラエルを支持する立場をとっていて、ロシアの決議案には同意しないとみられます。

一方、会合のあと、今月の議長国ブラジルは、今月7日以降のハマスによる攻撃や誘拐を非難した上で、即時停戦やすべての人質の解放などを求める決議案を各国に示しました。

ブラジルの決議案への支持がどこまで広がるのかは不透明ですが、安保理では今後、2つの決議案をめぐって協議が続けられます。

イスラエル エルダン国連大使 ハマスを強く非難

国連の安保理会合を前に、イスラエルのエルダン国連大使は国連本部の別の会議場で会合を開き、イスラム組織ハマスによって家族を誘拐されたという人たちとともにハマスを強く非難した上で「われわれは人質が無事に帰国し、ハマスの能力が消滅するまで行動を続ける」と強調しました。

この会合にはアメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使も出席し「この世界に悪の居場所はない。正当化も言い訳もできない」とハマスを強く非難した上で「アメリカはイスラエルと連携し、すべての人質を解放するためできるかぎりのことをする」と述べました。