中国 全人代 20日から開催 汚職の可能性の国防相 解任の臆測も

中国の全人代=全国人民代表大会の常務委員会が今月20日から開かれることになり、1か月半近く動静が途絶え、汚職の可能性も報じられている李尚福国防相が解任されるという臆測が出ています。

中国の李尚福国防相は、ことし8月29日を最後に動静が1か月半近く途絶えていて欧米や香港の一部メディアは、汚職で調査を受けている可能性を伝えています。

こうした中、中国国営の新華社通信は13日、全人代=全国人民代表大会の常務委員会が今月20日から24日まで開かれ法案や人事案の審議が行われると伝えました。

ことし7月の会議では、動静が1か月途絶えていた秦剛前外相が就任から半年余りで解任されていて、今回の会議で李国防相が解任されるという臆測が出ています。

ロイター通信は複数の消息筋の話として、李国防相の後任には中国軍を統括する「中央軍事委員会」の委員で統合参謀部トップの劉振立氏が就くと伝えています。

首都 北京では今月29日から例年、中国の国防相が講演する安全保障に関する国際会議が開かれる予定で、国際会議までに国防相が交代するのか注目されています。