全米自動車労組 15日でストライキ開始1か月も収束見通し立たず

大手自動車メーカー3社に対してストライキを続けているアメリカのUAW=全米自動車労働組合は、15日でストが始まってから1か月となるなか、ストを続ける方針を示しました。収束の見通しは立っておらず、自動車生産や経済に及ぼす影響の長期化が懸念されます。

UAW=全米自動車労働組合は、アメリカの大手自動車メーカーのGM=ゼネラル・モーターズやフォード、それに、クライスラーのブランドを傘下に持つヨーロッパのステランティスの3社との間で労使交渉が合意できず、先月15日に3社の組合員が初めて同時にストライキに突入しました。

ストはこれまでに3回にわたって拡大し、3社の6つの工場と、GMとステランティスの部品の配送施設38か所で、合わせて3万3000人を超える規模となっていますが、UAWのショーン・フェイン委員長は13日、ストのさらなる拡大は見送ったものの、続ける方針を明らかにしました。

組合側は、4年間で40%の賃上げを求めたのに対し、今月6日の時点で、3社の回答は20%から23%の賃上げにとどまっているということです。

ストが始まってから15日で1か月となりますが収束する見通しはたっておらず、自動車生産や経済に及ぼす影響の長期化が懸念されます。