政府チャーター機 現地時間14日イスラエル出国希望者乗せUAEへ

イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫の度合いを増していることを受け、政府は現地にいる日本人の出国を支援するため、チャーター機を手配し、現地時間の14日にUAEのドバイに向けて運航することにしています。また、事態の早期沈静化に向けて当事者や関係国への働きかけを続けていく考えです。

イスラエル軍が近く地上侵攻を含む大規模な軍事作戦を実行に移すものとみられる中、政府は、イスラエルにいる日本人の出国を支援するため、チャーター機1機を手配し、現地時間の14日に、テルアビブから出国希望者を乗せて、UAE=アラブ首長国連邦のドバイに向けて運航することにしています。

さらに不測の事態に備えて、周辺国ジブチに自衛隊機を派遣して待機させることも決め、準備が整いしだい、早ければ14日にも日本を出発する予定です。

岸田総理大臣は「関係各国とも緊密に連携しつつ、在留邦人の退避や安全確保に万全を期していきたい」と述べ、日本人の安全確保に全力を挙げることにしています。

一方、上川外務大臣は日本時間の13日、イスラエルのコーヘン外相、パレスチナ暫定自治政府のマリキ外相とそれぞれ電話で会談し、マリキ外相には現地の状況を「深刻な懸念を持って注視している」と伝えました。

政府は、事態の早期沈静化に向けて当事者や関係国への働きかけを続けていく考えです。