【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(14日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる14日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ロシア軍 ドネツク州で激しい攻撃

ウクライナ軍は東部や南部で反転攻勢を進め徐々に領土を奪還し、陣地を固めていると発表していますが、ロシア軍はドネツク州のアウディーイウカで激しい攻撃を続けています。

ウクライナのメディアは14日、アウディーイウカの市長が「5日間、敵は市街地周辺への攻撃を続けている。街を包囲しようとしている。新しい部隊が次々に送り込まれている」と述べたと伝えていて、市内には電気や水道が止まったまま、いまもおよそ1600人がいるとして強い危機感を示しています。

ただ、ウクライナ軍の参謀本部は14日、この地域の戦況についてロシア軍はウクライナ側の防衛を突破しようとしているが「成功していない」としています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は13日、ロシア軍が情報統制を強め、アウディーイウカ周辺での作戦についてSNSなどでの情報発信を制限するよう指示していると指摘し「プーチン政権は、局地的な動きをとらえて『ウクライナでの主導権を握っている』と見せようとしている」という見方を示しています。

こうした中、ドネツク州のポクロウシクでも13日、ロシア側による砲撃があり、地元の検察は1人死亡し、24人けがをしたと発表するなど、ウクライナ側での被害が続いています。

ゼレンスキー大統領 南部オデーサ州訪問 防空システム強化協議

ウクライナのゼレンスキー大統領は、南部オデーサ州を訪問し、防空システムの強化を協議するなど、ウクライナ側は本格的な冬に向けてロシア軍が無人機やミサイルによる攻撃を激化させると警戒を強めています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日に南部オデーサ州を訪問し、軍の関係者や地元の当局者と会議を開き、防空システムの強化などについて協議したと明らかにしました。

オデーサには、オランダのルッテ首相も訪問して港などの視察を行い、ゼレンスキー大統領は共同記者会見で、ロシア軍が農産物の積み出し港などにも無人機攻撃を行う中、オランダの支援で防空システムを強化することで一致したと強調しました。