藤井八冠 凱旋 「支えてもらった方々への恩返しに」 愛知 瀬戸

将棋で史上初の八大タイトル独占を達成した、愛知県瀬戸市の藤井聡太八冠が、地元 愛知県で凱旋(がいせん)記者会見に臨み「子どものころから将棋を教えてもらい、支えてもらった方々への恩返しになったと思う」と語りました。

11日、「王座戦」五番勝負を制して、史上初の八大タイトル独占を果たした藤井八冠は13日、「名古屋将棋対局場」で凱旋記者会見に臨み、師匠の杉本昌隆八段から花束を受け取りました。

会見には杉本八段も同席し、藤井八冠ははじめに「終局した瞬間は実感がなかったが、2日ほどたって実感や達成感が徐々にわいています。一方で、重みも感じています」と心境を語りました。

「八冠」達成を誰が一番喜ぶと思うかと聞かれると「まずは隣にいる方でしょうか」と、師匠の名前をあげたうえで「それだけでなく、子どものころから将棋を教えてもらい、支えてもらった方々にいい報告ができ、1つの恩返しになったと思う」と話していました。

また、将棋を通して子どもたちに何を伝えたいかと聞かれると「私は5歳のころに将棋という夢中になれるものに出会えて、幸運だったと思う。子どもたちにも好きなことや夢中になれることを見つけてほしいし、それが将棋ならうれしい」と語りました。

地元 愛知からの応援については「すごく励みになっています。昔から地元の人たちに支えていただいているので、こうして対局を見て盛り上がってもらえるのは本当にすごくうれしく思います」と話していました。

そして、今後の目標については「目標は変わらず、実力を高めて、自分自身が指していておもしろいと思えること、見ている方にもおもしろいと思ってもらえること、その両方を目指していきたい」と語りました。