イスラエルから邦人出国に備え 自衛隊にジブチ派遣命令 防衛相

木原防衛大臣は、イスラエルから在留邦人が出国する際の不測の事態に備えて、自衛隊に対し、周辺国ジブチに自衛隊機を派遣し待機するよう命じました。

イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫の度合いを増していることを受け、日本政府は、イスラエルにいる日本人の出国を支援するため、14日に現地のテルアビブを出発し、UAE=アラブ首長国連邦のドバイに向かうチャーター機1機を手配することにしています。

これに加え、政府は、チャーター機の運航が滞るなどの不測の事態に備えて、対応に万全を期したいとして、周辺国ジブチに自衛隊機を派遣することを決め、木原防衛大臣は午後6時前に、自衛隊に対し、自衛隊機を派遣し待機するよう命じました。

木原防衛大臣は午後7時前に防衛省で記者団に対し、「現下のイスラエル・パレスチナ情勢を受けて外務大臣から私に対し、現地に滞在する邦人の輸送に向けて準備開始をするよう要請があった。これを受けて私から自衛隊輸送機をジブチ共和国まで移動させ待機することを命じた。命令を受けて在イスラエル国邦人等輸送統合任務部隊を編成し、各種調整が整い次第、航空自衛隊の輸送機をはじめとする自衛隊の部隊をジブチ共和国に向けて出発させる予定だ」と述べました。

自衛隊機は準備が整い次第、現地に向けて出発するということです。