多様な生物を保全「自然共生サイト」全国で122か所を初認定

多様な生物が守られている区域として国が認定する「自然共生サイト」に大学の研究林や民間の保育園の自然環境など全国で122か所が認定されました。

多様な生物を保護するため、2030年までに陸と海にそれぞれ30%以上の保全地域を確保することを目標として、環境省は、希少な動植物が生息していたり、動物の越冬や繁殖の場になったりしている企業や団体、個人などの土地を「自然共生サイト」として認定する制度を今年度から始めました。

10月に、35都道府県の122か所が初めて認定され、このうち、
▽北海道大学の幌加内町にある「雨龍研究林」は2万5千ヘクタールの森林に絶滅危惧種の魚のイトウなど希少種が生息していることなどが評価されたほか、
▽茨城県つくば市の民間の保育園は、園内にある水田や林にカブトムシなどが生息し、子どもたちの環境教育に活用されていることなどが認定理由となりました。

自然共生サイトに認定されると、多様な生物の保全の取り組みに対し、補助を受けることができるなどの優遇措置があり、環境省は2026年度までにおよそ500か所まで増やす方針です。