「物価上がった」95%余で過去最多 日銀の生活意識調査

日銀が行った個人の生活意識に関する調査で、1年前と比べて物価が上がったと答えた人の割合は95%余りに上り、前回の調査と並んでこれまでで最も多くなりました。

日銀は個人の生活意識などを把握するため、全国の20歳以上を対象に3か月ごとにアンケートを行っていて、今回の8月から9月にかけての調査では2016人から回答がありました。

それによりますと、物価について1年前と比べて
▽「かなり上がった」と答えた人の割合が68.4%
▽「少し上がった」が27.1%でした。

合わせると95.5%に上り、前回調査と並んで比較できる2006年9月以降で最も多くなりました。

また、1年後の物価について「かなり上がる」または「少し上がる」と答えた人の割合も、前回より0.5ポイント多い86.8%でした。

一方、暮らし向きについては1年前と比べて
▽「ゆとりが出てきた」が、前回より1ポイント減って3.1%だった一方、
▽「ゆとりがなくなってきた」が、0.6ポイント増えて57.4%でした。

ゆとりがなくなってきた理由で最も多かったのは「物価が上がったから」となっていて、物価上昇が家計などに影響を与えていることがうかがえます。