町中心部でクマが木の上にとどまり続け警戒呼びかけ 秋田 仙北

13日朝、秋田県仙北市角館町の中心部でクマ2頭が木に登っているのが見つかり、このうち1頭は確認から10時間がたった午後5時の時点でも木の上にとどまり続けていて、警察が警戒を呼びかけています。

警察によりますと、13日午前6時15分ごろ、仙北市角館町田町下丁の男性が自宅の敷地内でいずれも体長50センチほどのクマ2頭を目撃し、警察に通報しました。

警察が現場に駆けつけたところ、午前7時ごろにこの住宅の近くにある木の上にとどまっている2頭を確認したということです。

警察によりますと、このうち1頭は正午ごろに木から降りて逃げましたが、確認から10時間がたった午後5時の時点でも木の上にとどまり続けています。

このため警察と市は、木の下で見張るとともに、逃げた1頭の行方を追っています。

現場はJR角館駅から西に500メートルほどの住宅が多い場所で、周辺にはこども園や武家屋敷などの観光スポットもあるため、警察が警戒を呼びかけています。

一方、仙北市は、この対応として猟友会がクマがとどまっている木の周辺に箱形のわなを設置するということです。

また、市は13日から予定していた角館町の武家屋敷通りのライトアップを、15日にかけて中止することを決めました。

再開の日にちは協議中だということで、地域の観光にも影響が及んでいます。