中国 9月の消費者物価指数 前年同月比 横ばい デフレ懸念続く

中国の9月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて、横ばいとなりましたが、不動産市場の低迷などを背景にデフレ懸念がくすぶり続けています。

中国の国家統計局が13日に発表した9月の消費者物価指数は、去年の同じ月と同じ水準でした。

指数は、7月に2年5か月ぶりにマイナスとなり、8月は0.1%の上昇に転じましたが、今回は横ばいとなりました。

▽豚肉などの価格が大きく下落したほか
▽消費者の間で節約志向が広がる中、自動車やスマートフォンなどが値下がりしました。

一方、
▽「ゼロコロナ」政策の終了後、需要が高まっている旅行関連は上昇しました。

合わせて発表された、企業が製品を出荷する際の値動きを示す9月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて2.5%の下落と、12か月連続のマイナスとなりました。

中国では、不動産市場の低迷が長引いているほか、若者などを中心に雇用情勢が厳しくなる中、デフレ懸念がくすぶり続けています。