楽天 今江敏晃氏に新監督の就任要請 今季 1軍打撃コーチ

プロ野球・楽天が新しい監督として、1軍打撃コーチの今江敏晃氏に、13日までに就任の要請をしたことが球団関係者への取材で分かりました。

今シーズン、4位に終わった楽天は、2年連続でクライマックスシリーズ進出を逃した責任を取って退任した石井一久前監督の後任の人選を進めていました。

これについて球団の森井社長は「実績のある監督が来てすべて新しい色でやるというパターンもあるが、コミュニケーションや風通しの良さを重視したい」と話し、内部からの昇格を示唆したうえで、今月17日からの秋季練習を念頭に、後任の監督人事を進める考えを示していました。

こうした中、球団の関係者によりますと、新しい監督として1軍打撃コーチの今江敏晃氏に13日までに球団が就任の要請をしたことが分かりました。

今江氏は今シーズン途中に2軍の打撃コーチから1軍に配置転換され、リーグワーストの打撃成績を立て直していました。

今江敏晃氏とは

今江敏晃氏は京都府出身の40歳。

平成14年に大阪のPL学園高校からドラフト3位でロッテに入団しました。

プロ4年目に132試合に出場し、打率3割1分の成績で頭角を現すと、サードのレギュラーとして勝負強いバッティングを持ち味に日本シリーズで2回、MVP=最高殊勲選手に選ばれました。

そして、14年目のオフにFA=フリーエージェントの権利を行使して、当時、2年連続で最下位に沈んでいた楽天に移籍しました。

移籍1年目は開幕直前のケガもあり、89試合の出場でしたが、3年目に127試合に出場して2割7分6厘、ホームラン10本と持ち味を見せました。

4年目のオフに36歳で現役を引退するまで、プロ18年で1704試合に出場し、通算1682安打、ホームラン108本の成績でした。

引退後は球団に残って育成コーチや2軍の打撃コーチを経験し、今シーズンの途中に1軍の打撃コーチに昇格し、不振に苦しんでいたチームの打撃の立て直しに貢献しました。