“ガザ地区北部 全住民の退避必要”イスラエル軍から通知 国連

国連はイスラエル軍から、ガザ地区北部にいる100万人以上のパレスチナ人などが24時間以内に地区の南部に退避する必要があるとの通知を受け取ったことを明らかにしました。

国連のデュジャリック報道官によりますと、ガザ地区にある国連の事務所は12日、イスラエル軍から、ガザ地区北部にいるパレスチナ人などすべての住民が24時間以内に地区の南部に退避する必要があるとの通知を受けたということです。

対象となるのは国連のスタッフや、国連の施設に避難している人々を含むおよそ110万人に上るとしています。

これについてアメリカのメディア、ブルームバーグは、イスラエル軍による報復のための地上侵攻がまもなく行われることを示唆していると報じています。

国連のデュジャリック報道官は「このような移動は破滅的な人道上の問題なしに不可能だと考えている」として、イスラエル側に退避通知の撤回を求めるとしています。

イスラエル軍が声明 “民間人に危害加えないよう努力続ける”

イスラエル軍は13日午前7時すぎ、日本時間13日午後1時すぎに声明を出し、ガザ市に住むすべての民間人に、ガザ地区の南部に退避するよう通告したことを明らかにしました。

声明では、イスラエルとの境界のフェンスには近づかないよう警告するとともに、今後、数日間、イスラエル軍はガザ市で大規模な作戦を継続し、民間人に危害を加えないよう努力を続けるなどとしています。