ミサイル適切避難へ「緊急一時避難施設」活用で初の訓練実施へ

ミサイルが飛来した有事の際、適切な避難につなげようと、東京都が指定する「緊急一時避難施設」を活用した初めての避難訓練が11月、練馬区で実施されることになりました。

国は、ミサイルの飛来などによる爆風などからの直接の被害を軽減するため、都道府県に対し、コンクリートの建物や地下街などの頑丈な施設を「緊急一時避難施設」として指定するよう求めていて、これまでに都は4258の施設を指定しています。

こうしたなか、都は、ミサイルが飛来した有事の際、適切な避難につなげようと、この施設を活用した避難訓練を11月6日に練馬区で実施すると、13日発表しました。

会場は都営地下鉄練馬駅の周辺や区立平成つつじ公園、区民交流ホールの3か所で、訓練を実施する都や区などは住民に対してミサイルの発射に関する情報伝達などを行って、初動対応を確認したい考えです。

ミサイルの飛来を想定した住民の避難訓練が都内で行われるのは平成30年に文京区で実施されて以来、2回目で、緊急一時避難施設を活用した訓練は初めてとなります。

「緊急一時避難施設」とは

「緊急一時避難施設」とはミサイルの飛来などによる爆風などからの直接の被害を軽減するための施設です。

国は都道府県に対し、1人当たり0.825平方メートルを基準にコンクリートの建物や地下街など頑丈な施設を指定するよう求めていて、都内では公共施設を中心に4258の施設が指定されています。

都は都内の人口分の一時的な避難先を確保しているとしていますが、公共施設が少ない地域では施設が不足していることが課題となっていて、民間の施設についても交渉して指定を進めています。