“停戦へ外交努力を”パレスチナで支援活動のNGO 外務省に要請

イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が続く中、パレスチナで支援活動に携わる日本の4つのNGOが連名で外務省に対し、一刻も早い停戦に向けた外交努力を求める要請文を提出しました。

これは12日、JVC=日本国際ボランティアセンターなど、NGOの担当者がオンラインで会見を開き、明らかにしました。

パレスチナ支援に携わる日本の4つのNGOが連名で外務省に提出した要請文では、
▽欧米や国連、アラブ諸国などと歩調を合わせて調停に乗り出すように働きかけるなど、一刻も早い停戦に向けた外交努力を行うことや、
▽パレスチナのガザ地区が封鎖によって水や食料品などの供給がなくなる状態は避けなければならないとしたうえで、一刻も早い救援に向けて、イスラエルとハマスの双方が人道的停戦を受け入れるよう働きかけることを求めています。

会見に出席したJVCの今井高樹代表理事は「ガザの関係者などからは、現地では出口のない空爆が続き、さらに電力が止まり、インターネットも遮断され、深い孤立を感じているという話が寄せられている。停戦に向けた動きが見られない中、日本政府には自制を求めるだけでなく、より具体的に踏み込んだ働きかけをしてほしい」と話していました。