プーチン大統領 キルギス訪問 中央アジアでの存在感をアピール

ロシアのプーチン大統領は中央アジアのキルギスを訪問し、現地に駐留するロシア軍が地域の安全保障に貢献してきたと強調し、ロシアが勢力圏とみなす中央アジアでの存在感をアピールしました。

ロシアのプーチン大統領は12日、中央アジアのキルギスを訪問し、ジャパロフ大統領と会談しました。

プーチン大統領が外国を訪問して首脳と会談するのはことし初めてで、プーチン大統領は「キルギスにとってロシアは最大の投資国だ」と述べ、ロシアが果たす経済的な役割は大きいと強調しました。

また、プーチン大統領は、首都ビシケク郊外のカント空軍基地にロシア軍が駐留してことしで20年になるのにあわせて開かれた式典で演説しました。

このなかで、「中央アジア全体にも安全と安定をもたらし、テロなどの脅威に大いに貢献してきた」と述べ、アフガニスタン情勢などでロシア軍が安全保障に貢献してきたと強調しました。

そのうえで、今後も最新の兵器などを配備していくとして、ロシアが勢力圏とみなす中央アジアでの存在感をアピールしました。

プーチン大統領は13日にはキルギスで開かれる、旧ソビエト諸国でつくるCIS=独立国家共同体の首脳会議に出席する予定です。

プーチン大統領は今月6日も、中央アジアのウズベキスタンの大統領をロシアに招待して関係強化を打ち出したばかりで、ウクライナ侵攻以降、旧ソビエト諸国のロシア離れが指摘される中、関係国の結束を演出したい思惑があるとみられます。