“1人トリプルプレー” プロ野球元阪急 住友平さん死去 80歳

プロ野球の阪急でプレーし、1967年にプロ野球で唯一、1人でトリプルプレーを成功させた住友平さんが11日夜、細菌性肺炎のため亡くなりました。80歳でした。

住友さんは大阪市出身で、明治大学から1965年にドラフト3位でオリックスの前身、当時の阪急に入団した内野手です。

プロ2年目の1967年に主にセカンドで103試合に出場しました。

NPB=日本野球機構のホームページによりますと、住友さんはこの年の7月30日に行われた東京オリオンズとの試合にセカンドで出場し、2回、ノーアウト一塁・二塁のピンチに、1人でバッターとランナー2人をアウトにしてトリプルプレーを成功させました。

1人でトリプルプレーを成功させる「無補殺三重殺」はプロ野球ではこの1回のみです。

球団によりますと住友さんは昨夜、大阪・豊中市内の病院で細菌性肺炎のため亡くなりました。

80歳でした。

元阪急の選手で、プロ野球歴代最多の通算1065個の盗塁を成功させた福本豊さんは「よい先輩でした。一緒にプレーした人が亡くなり悲しいです」と心境を話しました。

トリプルプレーについては、「たびたび住友さんは、『1人では、めったに出来るものではない』と話していました」と振り返っていました。