ロシア軍 東部攻勢を強め民間施設など攻撃 学校に被害 4人死亡

ウクライナでは12日にかけても学校や住宅が攻撃を受けるなどして市民が犠牲となりました。
ロシア軍は東部戦線での攻勢を強めるとともに、民間施設などへの攻撃を続けているとみられます。

ウクライナ軍は12日、東部ドニプロペトロウシク州のニコポリでロシア軍によるミサイル攻撃があったと明らかにし、クリメンコ内相は学校が被害にあい、これまでに4人が死亡したと発表しました。

ニコポリはロシア軍が占拠しているザポリージャ原子力発電所の対岸に位置しています。

また、南部オデーサ州とミコライウ州でもロシア軍によるイラン製無人機の攻撃があり、オデーサ州の知事は12日、ドナウ川沿いの都市イズマイルの港湾施設や住宅に被害が出たほか、市民1人がけがをしたとしています。

一方、ロシア国防省は11日、東部ドネツク州のアウディーイウカ方面について、「航空機や砲撃などの支援を受けた南部の部隊の積極的な行動により状況が改善された」と発表しました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は10日、ロシア軍がアウディーイウカ地域などで局地的な攻撃作戦を開始したと指摘しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、SNSでアウディーイウカについて、「われわれが陣地を維持している」と強調し、ウクライナ軍の参謀本部はアウディーイウカ近郊で「敵を撃退した」としています。

ロシア軍は東部戦線での攻勢を強めるとともに、民間施設などへの攻撃を続け、戦闘が激しくなっているとみられます。