東京都 “プール熱”の感染者数 基準超で初の警報

子どもを中心に感染する「咽頭結膜熱」、いわゆるプール熱の感染者数が増えて基準を超えたとして、東京都は初めてとなる警報を出し、手洗いやうがいなどの感染対策を呼びかけています。

これは12日、都庁で開かれた感染症の対策会議で発表されました。

「咽頭結膜熱」=いわゆるプール熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で、
▽せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか
▽ウイルスが付着したタオルや
▽プールでの接触などを介しても感染します。

発表によりますと、プール熱の感染者数は増えていて、今月8日までの1週間で基準を超えたため、都は12日、統計を取り始めた1999年以降初めてとなる警報を出しました。

感染者の8割は5歳以下の子どもだということです。

東京感染症対策センターの賀来満夫所長は「プール熱はほとんどの場合は自然に治るが、アルコールがなかなか効かないので、感染を拡大させないためにも、流水による手洗いやうがい、タオルを別にするなどの対策をお願いしたい」と呼びかけました。

また、会議では新型コロナの感染者数について、1医療機関当たり3.62人と、前の週のおよそ51.1%と5週続けて減少したことが報告されました。

一方、インフルエンザの感染者数は、1医療機関当たり16.44人と、前の週からほぼ横ばいで、引き続き注意報のレベルを超えています。