セブン&アイHD半年間の決算発表 スーパー事業立て直しが課題

「セブン&アイ・ホールディングス」はことし8月までの半年間の決算を発表し、傘下の総合スーパー「イトーヨーカ堂」の業績が上半期として2期連続の赤字となりました。傘下のデパート「そごう・西武」の売却が完了した一方で、不振が続くスーパー事業の立て直しが課題となっています。

セブン&アイ・ホールディングスのことし3月から8月まで半年間のグループ全体の決算によりますと
▽売り上げは去年の同じ時期より1.8%下回って5兆5470億円
▽最終的な利益は41%減少して802億円となりました。

国内のコンビニエンスストア事業が好調だった一方「そごう・西武」の売却に伴うおよそ1300億円の特別損失を計上したことが影響しました。

また、不振が続くスーパー事業では「イトーヨーカ堂」が光熱費の増加などの影響でおよそ28億円の赤字となりました。

赤字となるのは上半期として2期連続です。

セブン&アイは、構造改革の一環として「イトーヨーカ堂」の全国の4分の1の店舗を削減する計画で、スーパー事業の立て直しが課題となっています。

セブン&アイの井阪隆一社長は会見で「首都圏のスーパー事業が成長する礎を築くため抜本的な変革が極めて重要だ。全社を挙げて施策の実行に取り組んでいく」と述べました。