プーチン大統領 中央アジア訪問し旧ソビエト諸国の結束演出へ

ロシアのプーチン大統領は、12日から中央アジアのキルギスを訪問し、旧ソビエト諸国の首脳会議に出席します。ウクライナへの軍事侵攻以降、旧ソビエト諸国のロシア離れが指摘されていて、プーチン大統領としては結束を演出したい思惑です。

ロシア大統領府は11日、プーチン大統領が、12日から中央アジアのキルギスを訪問し、ジャパロフ大統領と会談を行うと発表しました。

また翌13日にはキルギスで開かれる旧ソビエト諸国でつくるCIS=独立国家共同体の首脳会議に出席する予定です。

プーチン大統領が外国を訪問して首脳と会談するのは、ことし初めてとなります。

今回の訪問に関連して、ロシア大統領府のウシャコフ補佐官は、プーチン大統領がアゼルバイジャンのアリエフ大統領とも12日に会談する予定だと明らかにしました。

アゼルバイジャンは先月、係争地ナゴルノカラバフを巡って起こした軍事行動で、アルメニアに勝利宣言し、この地域の統合を進めていてプーチン大統領としては両国の仲介役としての存在感を示したいねらいもあるとみられます。

一方、アルメニアのパシニャン首相はロシアへの不満を強めていて今回のCIS首脳会議にも欠席する意向を明らかにしました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻以降、旧ソビエト諸国のロシア離れが指摘されていて、プーチン大統領としては今回の訪問を通じて勢力圏とみなしている旧ソビエト諸国の結束を演出したい思惑です。