岸田首相 循環経済実現に向け産官学連携強化などの支援策検討

資源の回収や再利用など循環経済の実現に向けて、岸田総理大臣は、新たにまとめる経済対策に産官学の連携強化など支援策を盛り込む考えを示しました。

循環経済は「サーキュラー・エコノミー」とも呼ばれ、政府は持続的な経済成長に欠かせないとして取り組みの強化を図っています。

この一環で、岸田総理大臣はきょう総理大臣官邸で、リサイクル素材の活用を進める団体や、産業廃棄物処理会社の代表者ら7人と意見を交わしました。

出席者からは「技術開発への支援など、環境に配慮した製品を作ることへのインセンティブが必要だ」とか「資源の循環を達成するため国を挙げた事業の育成を求めたい」といった意見が出されました。

岸田総理大臣は「『サーキュラー・エコノミー』は、地域の課題を解決する上でも大変重要だ。産官学の取り組みを実行していかなければならず、経済対策にも盛り込みたい」と述べました。

政府は循環経済の実現に向けて、今月末をめどにまとめる経済対策に
▽産官学の連携強化の取り組みのほか
▽事業者の研究開発や設備投資への支援策などを盛り込むことを検討しています。