「通帳を持ってこい」 住宅に男が押し入り女性けが 行方を捜査

11日午前、東京 八王子市の住宅に刃物のようなものを持った男が押し入り、この家に住む30代の女性を脅して通帳を奪って逃げました。女性は腕などを切られてけがをしていて、警視庁は強盗傷害事件として男の行方を捜査しています。

11日午前10時ごろ、東京 八王子市寺田町の住宅で女性が刃物で切られたと110番通報がありました。

警視庁によりますと、この家に住む30代の女性が赤ちゃんと部屋の中にいたところ、突然、刃物のようなものを持った男が押し入り、「通帳を持ってこい」などと脅したということです。

女性は右腕と指を切られ、病院に搬送されて手当てを受けていますが、けがの程度は軽いとみられるということです。

男は、女性から通帳数冊を奪って逃走したということで
▽年齢は40代~50代くらい
▽身長が1メートル80センチくらいで
▽身につけていた上着とズボンはいずれも灰色だったということです。

警視庁は強盗傷害事件として逃げた男の行方を捜査しています。

現場は京王電鉄高尾線の狭間駅から南におよそ2キロ離れた住宅街です。

助けを求められた男性「こんなことが起きるんだと驚いた」

事件があった住宅の近所に住む50代の男性は、散歩をしていたところ赤ちゃんを抱えた女性から助けを求められたということです。

男性は、「女性が『助けて』と叫びながら駆け寄ってきた。手が血だらけになっていて、青ざめた表情だった。車の影に隠れていた男が走って逃げていくのが見えた」と当時の状況を語りました。

そして、女性から聞いた話として、「自宅で玄関の鍵をかけずに子どもと寝ていたら、突然、スタンガンを持った男が入ってきて脅され、もみ合いになったようだ。その後、自宅の前に止めてあった女性の車に無理に連れて行かれそうになったところで、私に助けを求めた」と話しました。

女性は男のことを「知らない」と話していたということです。

その後、男性は女性と一緒に近くの店舗に駆け込み、110番通報を依頼したということです。

男性は「こんなことが起きるんだと驚いた」と話していました。